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最近は、日常生活の中に香りを取り入れている人って多いですよね?
リラックスできたり、ストレス解消のひとつとしてお香を焚いたり、香水を付けたり。
アロマテラピー(芳香療法)って言葉も良く聞くようになりました。
良い香りは身体の健康や、心の健康にも効果的で美容と健康を増進します。
私は先日、匂い袋作りを体験しました。
ツンとした香りじゃなくて、ホンワカ匂う和の香りは、
お寺やお婆ちゃんを連想させて、何だかホッとしました。
手軽に出来て、良い香りを身にまとえる匂い袋作りはオススメです!
今回は香り、その中でも和の香りの楽しみ方を特集をしてみたいと思います。
香りの歴史
日本で一番最初の香木(よいかおりのする木)は、推古天皇の時代(約1400年前)に一本の香木が漂着したのが日本で初めての香木であると言われています。
その後、仏教の伝来とともに香木は日本に伝わり、仏教儀式に無くてはならないものとして、香りは発展していきます。
8世紀ごろには上流階級の貴族の間で二種類の薫物を調合し、その技術や匂いの優劣を競う薫物合(たきものあわせ)という遊びが始まります。
室町時代には薫物合に一定の作法やルールが設けられ香道として完成し、江戸時代に入ると、一般の町民・庶民の間にも華道・茶道と並ぶ芸道として香道は広まりました。
香りを楽しむ方法
皆さんもよくご存じのお線香やお焼香の他にも香りの楽しみ方はたくさんあります。
直接火をつけるお香
一般のお線香
仏事に使われるよく目にするお線香。
「仏・法・僧」の原理にしたがって、香炉の中に1本ずつ三角形になるようにに立てたり、「一心専念」の原理にしたがって、真ん中に1本立てることが多いです。
仏事だけでなく、部屋で楽しむ香りとしても使用出来ます。
長いお線香
座禅香とも言われ、大型の香炉に立てて使います。
お寺の法要やお葬式などの導師用としても使用されます。
短いお線香
お部屋で楽しむお香として使用されるお香で、短寸香とも言われます。
花やフルーツ、スパイスの香りなど、バラエティ豊かな香りが販売されています。
コーン型のお香
短い時間で強い香りを出し、灰を散らさないお香です。
部屋や玄関などで焚くのに、使いやすいので人気があります。
渦巻き型のお香
長い時間炊き続けることができる、蚊取り線香タイプのお香。
広い空間や、空気の流れの多い場所などでの使用に適しています。
焼香
香木などの香りの原料を細かく刻んで調合し、直接炭火の上にかけるお香。
法事やお葬式で目にするお香。
間接的に熱を加えるお香
練香(ねりこう)
香木など天然の香りの原料を粉末にして、丸薬状に練りあげたもので、熱灰の上にのせたり、小さなアルミカップに数粒を人れて、ストーブの上で熱して香らせたりします。
お茶の席などで冬の香りとして好まれるなど寒い季節に使われることが多いです
印香
練り合わせた香料を板状に伸ばし、梅花やもみじのかたちに型抜きして乾かしたもの。
練香と同じ様に、熱灰の上にのせたりして香りを楽しみます。
香木
伽羅、沈香、白檀が有名です。
よく乾燥させた灰の中に香炭団(小さな炭)入れ、銀葉(銀を紙のように薄く打ち延ばしたもの)を乗せ、さらにその上に香木を乗せて香りを楽しむ。
その他のお香
塗香
片栗粉のようになめらかな、もっとも粒子の細かいお香。
清め香ともいわれ、写経をするときなど、手やからだに塗って心身を清めるために使用します。
匂い香・掛香
私が作った匂い袋などのことです。
刻んで香料を調合し、袋に詰めて使用します。
身につけたり、車部屋の中に吊したり、タンスの中に入れて衣服への移り香を楽しみます。
大きめのものは玄関などに置いて、お客様を香りでもてなすことも出来ます。
練り香水
練香をホホバオイルやシアバターなどでクリーム状にしてあるお香。
香水のように直接肌に塗り込んで使います。
香水の様な強い香りはしませんが、ほんのりと優しい匂いがします。
防虫香
衣服や掛け軸、お人形などの虫よけ用に調合されたお香です。
香料を和紙などで包んで、タンスやや箱のすみに置きます。
良い香りで人気の白檀(サンダルウッド)は防虫効果も高いです!
お香を食べた!?
その昔、天然の香料を内服していたそうです。
内服しはじめて5日経つと体から良い香りがし始め、
1ヵ月もすると、抱いた子供にまでその香りが移ったそうです。
ですが、現代のお香は食べられないのでご注意を。
まとめ
お香の歴史は古く、私たち日本人は昔から良い香りが好きだったんですね。
お香の楽しみ方はたくさんあります!
高価なお香もありますが、手が出やすいお手頃なお香もたくさんありました。
みなさんもリラックス効果やストレス解消して美容と健康の増進のために、お香を楽しんでみて下さい!